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偽 ・ ワーカホリック ...
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2005/12/26 (Mon) ちょいっと 試み。
一人ロルを 一つの文章としてみてみるとどうなるだろう


なんていう他愛の無い好奇心。



ちょっと手を加えて小説風に。


流星群の夜に、 貧民窟の 屋根に居座る娼婦の独り言です。
匂い立つ甘い香は、されどもケーキの様な幸せの香ではなかった。

貧民窟、奥まったとある廃屋。
その上で、空を見上げる一つの人影があった。
その人影は甘い香の煙管を燻らせ、崩れた座り方で空を仰ぐ。

「 ...流れる星は、 ...幾多の願い事をうけて それを叶えると言うけれど... はてさて、後は燃え尽きるだけの星達は何を願うのだろうのぅ ... 」

瞬きの間にも星は流れ行く。
行く末も、 来た場所も 見えぬ星達の末路の一片だけを視界に留める 。

「数多、居過ぎる程の誰か、 誰ぞの願いを..... 聞くだけ聞くのでも肩の凝る作業じゃろうに。
...ほんに、奇特な方々じゃのう ... 流れ星の方々は...。 」

女の吐息はそれほど白くは無かった。娼婦の肌の色の方が白い程だ。
だが先程 零した吐息とともに出でた煙は、白く 白く、 それこそ雪にも負けない程に白かった。

飽きもしないよに、 娼婦は星達の鮮やかな滅し際を静かに眺めている。


「 ... 星達の墓場はいずこにあるんじゃろうねぇ... 」


娼婦は徐に 煙管をかかげる。
空に届くよに、と 儚い望みを持っているわけでもなかった。
唯 あるかもしれないものを探るよに、 ...ゆぅらりと紫煙が空気に溶ける。


「全て消えてなくなるだけ、 何ぞ ......儚いというよりも何だか空しいから、のぅ ... 。」

伏せた睫。その色は闇に溶け入りそうな深葡萄、 色。

「 でも ......少ぉし だけ... 憧れる ... のぅ。
水母は死ぬと溶けて消えるが 此方達の身は溶けて消えてはくれぬ... 。
星も水母と似て その身を残さぬ。
... .. それは忌々しい事なのか、 はて 喜ばしい事 なのか ... 」


ふぅ … 。 息を吐けば、それは今度は 白かった。
紫煙を吐き出したからだ 。


細い指を 屋根の骨に添え。
「 暖かい人も、 冷たい人も 体温が無いものより 、マシなんじゃろか、 それとも難儀なのじゃろか ......。
嗚呼、 嗚呼、 嗚呼 ...... 答えの見つからぬ、 疑問ばかりじゃ 」


ついた息は、 溜息に似ていて 甘い香が漂う空気を少しだけ乱して、 そしてやはり掻き消えた。 何事も無かったよに。


そうして 娼婦は薄紅をさした唇の両端を持ち上げ、 ――


「 ともあれ、 今宵ばかりは祈ろうか。 ... 星の方々 に、 ... 良い旅路があったという事だけを。 」




願い事ではなく、祈りを紡ごうという事らしい。





だから、 今日 一人の娼婦は ――あまいかおりのなかで 過ぎたことを 祈る 。



(不毛なことに時間を費やす、 そんな 一人満足の夜。)
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